横浜学園附属元町幼稚園

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2023.12.13

わくわく展~年中組・年長組~

元町幼稚園が1番大事にしている行事、わくわく展が11月に開催されました。

わくわく展は、元町幼稚園が大切にしている日々の遊びの中で、様々な力を身につけ成長した子どもたちの姿を保護者の方へお伝えする行事です。

 

~年中組わくわく展~

年中組のわくわく展は、遊びの中で作ったものや使っていた遊具、写真などを展示し、実際に子どもたちが遊んでいる部屋を再現し、その中を親子で一緒に巡り、遊びの世界を感じたり、楽しんでもらったりする日です。

楽しいこと、面白いことが大好きな年中組の子どもたち。”面白そう!”と思うと、”私もやりたい!ぼくも!”と色々な子が次々と仲間入りしてつながっていきます。”もっとこうしよう”と新たなイメージがはじけて、年中組ならではのこだわりも生まれ、子どもたちの遊びの世界があふれています。

『はじける!つながる!あふれる!』年中組の世界にようこそ!

段ボールを使って”自分たちだけの大事な場所”を作りました。ここはピクミンたちの家。頭に花を着けてそれぞれ好きなピクミンに変身!ご飯や花のエキスを飲んでお花を咲かせたり、ピクミンたちで探検にも出かけたりしました。

おしゃれに変身できるアイテムができあがりました。リップの先は少し斜めになっていたり、チークをつける時は「手にトントンってやってつけるんだよ。」とママの真似っこ。なんとパックまで作って「モチモチとスベスベどっちがいいですか?」とお客さんのお肌のお悩みに合わせて選べるようになっていました。

「こんなものつくりたい」「これはどうかな?」子どもたちのアイディアやひらめきがいっぱいの作品たちです。動物や昆虫、海の生き物。どんぐりハウス。ロボットや電車、たたかいの道具など。作ったものを友だちと見せ合ったり、ボロボロになるまで遊びで使ったり、完成した作品を見て「ぼくこういうのが作りたかったんだよね。」とニンマリする子も。それぞれのこだわりの詰まった、どれも素敵な宝物です。

飾られているのは、おばけに変身するグッズ。目がいっぱいのおばけ、血がしたたるおばけなどなど。一人が変身するとたちまち仲間が増えて、あっという間におばけだらけに!おばけ屋敷をオープンして、年少さんや、先生たちを驚かせ、その反応に大喜び!ますます気合の入るおばけたちでした。

今まで積み木で色々な乗り物を作ってきた子どもたち。わくわく展にはバスが展示されました。「ワイパーが欲しい。」「あとライトも。」「水色の紙に景色を描いて(窓に)貼ったらいいんじゃない?」「ICカードがないと乗れないよ。」と、次々とアイディアが出てきて、運転手さんはバスを作ることや運転することがどんどん楽しくなってきました。行き先は、お客さんに合わせて、おばけ屋敷だったり、おしゃれ屋さんだったり…。色々なところに連れて行ってくれました。

ままごとコーナーでは、住む人(役)によって家の間取りが変わります。積み木でベッドを作ったり、段ボールで洗濯機を作って洗濯物を干したり、トイレには流すレバーを取り付けたり、徐々に住み心地の良い家に。赤ちゃんが産まれると誕生パーティーが開かれ、手作りのおむつや哺乳瓶でお世話。大好きなキャラクターに変身して、お城に住んでいる日だってあります。毎日色々な物語が繰り広げられるままごとコーナーです。

身体を動かすのも楽しい年中さん。外遊びは、おにごっこや、どろけい、外でのごっこ遊びなど、作品を残せない分写真展示で紹介しています。

 

~年長組わくわく展~

年長組のわくわく展は、子どもたちがこれまで遊びの中で培ってきた様々な力を、保護者の方に生で感じていただく日です。保護者の方をお客さんとして招待し、子どもたちがそれまでに準備してきたことを披露します。実際に子どもたちとのやり取りを通して、保護者の方には遊びの世界の楽しさや、成長を存分に感じていただきたいと思っています。

今年の年長組わくわく展は、子どもたちの楽しんでいる遊び、それぞれの良さや面白さなど、一人一人の持っている力を引き出せるような世界を創りたいと考えました。子どもたちに「わくわく展っていうおうちの人と一緒に遊べる日があるんだけど、何がしたいかな?」と投げかけたところ色々な案が出てきました。今年はその中から、2つの遊びの世界をみんなで創っていくことにしました。

今まで色々なお店屋さんをした経験から、『わくわくからふるれすとらん』。日本丸への遠足がきっかけになった『つきほしまる』(船)です。

子どもたちによるオープンを知らせるアナウンスと鐘が鳴ると、いよいよお客さん(保護者の方)たちが入場です。部屋の中では、子どもたちが準備を終えてドキドキ!わくわく!スタンバイ。

『わくわくからふるれすとらん』では、入り口でお客さんをご案内。スタッフは自分が担当するテーブルにお客さんを誘導して注文をとります。

メニューは、ケーキ ピザ コーヒー ビール

ケーキは種類も豊富。ぶどうケーキや桃、ラズベリーなど。ピザはトッピングにもひと手間加えて、フェルトを丸めてソーセージ感を出しています。ビールは泡が決め手。どれもこだわりがたっぷり詰まったメニューです!レストランの雰囲気が華やかになるように各テーブルにお花も用意されています。

 

スタッフたちはそれぞれに、手作りのエプロンを着けて接客です。ポケットや飾りに、それぞれのこだわりを感じます。

なんと、このレストランでは、赤ちゃん(人形)を貸してもらいお世話もできるのです。ミルクを飲ませたり手作りおもちゃであやしてあげることもできます。心を込めて作ったお人形は、どれも表情やしぐさが違って愛おしいです。

お客さんから注文を受けて、食事を運びます。自分が担当するお客さんのもとに間違えないようにお届け。時々違う料理を届けてしまったこともありましたが…「申し訳ございません。」とすぐにお取替え。自分のお父さん、お母さんが来てくれるのが嬉しくて、いつも以上に張り切っていました。普段は少し控えめの子も、「いらっしゃいませ、何名ですか?」とハキハキとした対応。そんな子どもたちの心のこもった接客に「おいしかった。」「また来ますね。」「みんな成長したね。」と保護者の方もびっくりしていました。

 

 

『つきほしまる』(船)のモデルは、秋の遠足で行った日本丸です。年長組の子どもたちが実際に見学した時の経験を活かし、船の中でお客さんにどんなことをしたら楽しんでもらえるかを、子どもたちで考えました。見学した時にはなかったオリジナルのものも用意。船が出航すると、案内係のアナウンスで、船員たちが順番に船内をご案内。お客さんたちは、着席したまま説明を聞き、最後はショーを見て楽しみました。

船員の帽子は、布を使って本物に近い素材で作りました。それぞれお似合いの帽子に!

運転席には、船に必要な装備がしっかり揃っています。ハンドルは実際に回すことができます。操作パネルもひと工夫も、ふた工夫もしてあり、努力の跡が見られます。

日本丸に実際にあった蛇のように見えるロープを再現しました。それぞれに作った蛇を「3人で作ったら長いのができるよ。」と協力してつなぎ合わせました。色は本物の蛇らしさにこだわって緑色に。

ロープの色々な結び方も日本丸と同じように額縁の中に飾りました。本物そっくりのものや、子どもたちが考えた『クローバー結び』『雪の結晶結び』などオリジナルの結び方もあります。

こちらも、日本丸に実際あった2段ベッドを再現。いつもは積み木を収納している棚を「ここを使おう。」と2段ベッドに。子どもたちが寝るには耐久性がないので、ぬいぐるみを船長や航海士、お医者さんに変身させて寝かせてあげました。ミニサイズの帽子や制服を作って着せてあります。

日本丸のデッキを再現。カメの甲羅のように盛り上がっているので”かめ”と呼ばれています。デッキの板の雰囲気を出すため色にこだわり画用紙を敷き詰め、板の模様も根気強く描き続けました。

いよいよ乗船開始の時間になりました。船員さんたちがお客さんをお出迎え。「ようこそ!」

あっという間に満席にまり、「ぼ~!」汽笛が鳴りいよいよ出航です!

案内係のアナウンスで、「つきほし丸にご乗船ありがとうございます。船長の紹介をします。」と、それぞれの場所の紹介が始まりました。

運転席の紹介。船長たちから「このレバーを動かしたり、ハンドルを回して運転します。」「遠くにいるものがよく見えるように周りを確認します。」など詳しい説明。他にも実際に甲板を掃除するところも披露。見学の時に知ったヤシの実を使ったたわしも、再現して作りました。

 

日本丸にはなかった、子どもたちが考えたお楽しみもあります。なんと、海で泳ぐ人が現れます。海に潜ってワカメを発見したり、色々な泳ぎ方を披露してくれたりしました。

最後は楽器演奏です。こだわって作った手作りのギターと、アコーディオン、そしてダンサーたち。演奏曲は♪エビカニクス 歌とダンスで船上は大盛り上がりでした!お客さんからのたくさんの拍手に包まれ今まで頑張って準備を進めてきた子どもたちの心に、達成感、充実感が染み渡ったことでしょう。

船は、目的地の島に到着しました。お客さんは船内を自由に見学。どんな風に作られているのか、おすすめポイントは何か?実際の仕事ぶりなども披露して、保護者の方たちの「すごい!」「よく出来てるね。」「がんばってください。」の声に、誇らしげな表情の子どもたちでした。

目に見えにくい子どもたちの成長や、遊びで培ってきた様々な力を、このわくわく展で感じていただけたかと思います。いつも、保護者の方には温かく見守り励ましていただきありがとうございます。これからも子どもたちのかけがえのない時間を大切にしていきたいと思います。

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