横浜学園附属元町幼稚園

園長挨拶

田沼 光明

学校法人横浜学園理事長 高等学校長
元町幼稚園園長
田沼 光明

教育学者フレーベルは、子どもの中に神を見たと言っています。その意味は何でしょうか。私は、子どもの中の生きる力が最大限に活性化されてはたらき、子どもが生き生きと活動している姿を言ったのだと思います。

元町幼稚園では、子どもの遊びの中で、どのように子どもの生きる力が活性化し、成長しているかまずその過程(プロセス)を大切にします。そして、毎日一人ひとりの成長過程を担任の先生が記録してゆきます。
この遊びを通じた成長の中で、子どもたちは輝かしい創造力を発揮していきます。きわめて原初的ではありますが、子どもたちは帰納法的な調べ方を学んだり、フランス映画の技法と同じ行動をしたり、また、印象派の技法そっくりの絵を描いたり、土を水に見立てて枯山水風演技をしたり、これらを自然に行っていきます。そこにはお互いに創造力を育む子どもたちの集団が形成されています。そして、元町幼稚園の先生たちは、この輝かしい子どもたちの行動や作品を見逃しません。成長の記録を丹念にとる持久力と、子どもたちの創造の成果を見抜く洞察力をもち、たえずあたたかく子どもたちと接する優秀な先生たちが毎日子どもたちをお迎えします。

最後に、元町幼稚園は保護者の皆様と一緒に作り上げる幼稚園であるということを申し上げます。子どもたちの活動を中心に、先生たちと保護者の皆様が手をたずさえてそれを支えていく「場」が幼稚園なのです。子どもと先生と保護者が互いに働き掛け合いながら築く「場」の充実こそ、子どものよりよい成長を保証するものと考えます。

以上、元町幼稚園の保育の特色を簡単に述べましたが、大人のあたたかい愛につつまれながら、日々生成発展する環境の中で幼児期を活発に過ごした元町幼稚園の出身者は、社会で有為の人材として活躍することでしょう。

トップへ